日本特殊教育学会 第63回大会

ご挨拶

日本特殊教育学会第63回大会を茨城大学が担当させていただくことになりました。会期は2025年9月13日(土)~15日(月・祝)の3連休で、水戸の街中に新しく開設された『水戸市民会館』で開催いたします。水戸市民会館は水戸駅からのメインストリートに位置し、大変アクセスのよい場所となっています(水戸市民会館の隣に水戸芸術館、京成百貨店があり、これらの3つの施設をあわせたエリアは"MitoriO"と呼ばれています)。水戸での開催は、1991年の第29回大会にまで遡ります。当時は故吉岡伸先生を大会長として茨城大学水戸キャンパスで行われました。あれから30年以上の時を経て、再び水戸の地で会員の皆さまをお迎えできることに感謝申し上げます。

第63回大会については前回大会に引き続き対面開催で実施いたします。大会テーマは、「つながる・超える・生み出す:新しい特別支援教育を目指して」としました。茨城大学には脳波や脳血流など各種生理機能計測機器を有した障害児生理研究室があり、特別支援教育分野において先進的かつ挑戦的試みを続けてきました。生理機能計測機器の中には心拍や視線など昔に比べると身近に計測が可能になったものもあります。このような技術革新が目覚ましいなかで、さまざまな立場、さまざまな専門領域の人が"つながり"、その中でイノベーションが生じ、これまでのものを"超えていく"ことで"新しい特別支援教育"が"生み出される"ことが期待されます。これらのワードの一部は第61回大会と第62回大会から引き継がせてもらいました。第63回大会では、さまざまなつながりによって生み出される新たなる試みを示すことができればと思い、シンポジウムを企画するとともに、若手の新進気鋭な研究者に教育講演をお願いいたしました。

なお、会場となる水戸市民会館は、過去の大会で会場となった国際会議場と比べると、余裕をもったキャパシティーという訳ではありません。そのため、工夫をしながらコンパクトな大会運営していきたいと考えております。たとえば、発表時間については、これまでの120分から90分のまとまりとし、休憩時間も短縮したいと考えております。自主シンポジウムについては、あらかじめ部屋の大きさごとに先着順での申込みです。このように、従来とは異なることも多くなりますが、近隣に国際会議場をもたずとも大会運営ができるような工夫が求められています。会員の皆さまには、この点についてご理解いただき、引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

最後に、茨城県はいつも魅力度ランキングの下位に位置しております。しかし、水戸市には「日本三名園」のひとつである偕楽園、日本最大規模の藩校である弘道館などがございます。少し足を延ばせば、大洗や那珂湊で海の幸を堪能することもできます。大会で熱い議論を交わしながら、その後は水戸、茨城を堪能していただけたらと願っております。多くの会員の皆さまのご参加をお待ちしております。

日本特殊教育学会第63回大会 準備委員会
委員長 勝二 博亮(茨城大学)

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